今日は店じまいしました

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zoom RSS コペルニクスと猫

<<   作成日時 : 2012/02/08 02:53   >>

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昨年12月、ポーランド語をかじり始めた時に決めたことは「東スラヴの言葉は耳に入れないで、西スラヴの耳を作る」でした。日本でウクライナ語やベラルーシ語を聴く機会はほとんどないけど、ロシア語は時たまありますね。だから、避けると決めました。

LAST EXILE -銀翼のファムでロシア語が出てくるとは誰が予想したかって話です。北方の国という雰囲気を出し、なおかつ翻訳者や監修者に困らないのは、やはりロシア語ですが…。

そして、テルマエ・ロマエではラテン語。最近のアニメ、どうなっているのでしょうか。

でも、ローマがロマエはうれしいです。Roma でなく、Romae ですね。
聖母マリアのマリアも、ラテン語では Mariae と綴ります。

さて、先ほど、ドイツ語の辞書を引くことを解禁しました。今まで、意図して禁じていたけど「たぶん、ここはこういう意味で、こっちはこうで…」と推測するだけでは、むずがゆいです。

ポーランド語で noc が「夜」の意味だと知った時は「スペイン語ではノーチェ。スペルは noche だったかな? 仏語でヌイ、英語はナイト、独語はナハト」と、ぷわ〜っと頭の中で自動的に変換しました。

意識しなくても、ドイツ語の語彙を目にする機会は多いですね。脳が連動して動く時は瞬間的・自動的で、止めようがないです。

地動説を唱えたコペルニクスの名前はラテン語読みです。
ポーランド語名はコペルニキ(Koperniki)です。ドイツ系という説があり、父親は銅の商人です。koper をポーランド語の辞書で引くと、ディルやフェンネル。しっくり来ない。

「コッパー(銅)のドイツ語読みの派生かな?」と考えるだけでは、もやもやが収まらない。一大決心して、英語→独語の辞書を引きました。

ドイツ語で銅は、Kupfer
ただし、これは現代の標準ドイツ語です。コペルニクスは1473年生まれ。英語は中世英語の時代です。当時の発音はわからないけど、コペルニクスが生まれた町はトルンです。低地ドイツ語と考えるべきかもしれない。

低地ドイツ語と標準ドイツ語(高地ドイツ語)の違いは第二次子音推移です。6世紀頃、スイスやオーストリアで第二次子音推移が起きて北上、9世紀頃、止まりました。

ドイツでは、大まかには北緯52〜53度で変化が止まっています。ハノーファーとベルリンを緯度でつなぐと、ほぼ横並びですね。ベルリンは標準ドイツ語(高地ドイツ語)ですが、各地から人が集まる大都市です。少し北は低地ドイツ語が主流です。

このハノーファー線(勝手に命名)を東に延ばすとポズナンやワルシャワ。コペルニクスが生まれた町、トルンはハノーファー線より北です。

ドイツ語の銅(Kupfer)の p は、第二次子音推移が起きた子音の一つです。
p→pf/f に変化しました。

現代英語:copper
現代独語:Kupfer ←第二次子音推移
現代オランダ語:koper(n)
現代アフリカーンス語:koper

コペルニクスのポーランド語名、コペルニキ(Koperniki)は、低地ドイツ語の銅に由来すると思われます。後半部分はポーランド語の、

Polska(ポーランド)→Polski(形容詞)
Japonia(日本)→Japonski(形容詞)

説明はつくようで、何となく未消化感が…。銅は加工しなければ使えない。料理がヒントになるかもしれない。簡単なサラダや酢漬けはそうでもないですが、もとの形から離れるほど、〜k、〜ki という語尾がつく名前の料理が多いです。

ポーランド料理(日ポ協会関西センター)
http://www.polinfojp.com/kansai/ryouri3.htm

paluszki(パルシュキ):棒状のクラッカー。指(palec)が由来。
piernik(ピェルニク):スパイスと蜂蜜の焼き菓子
sernik(セルニク):チーズケーキ

チーズ全般を指す言葉は ser、チーズをケーキにしたら、ser--nikです。
トルンの銘菓でもあるピェルニクは piemniki、pierniki という綴りもあります。「トルンのピェルニク」と言う時は「ピェルニキ・トルンスキ」です。

低地ドイツ語の「銅」に、ポーランド語の形容詞的で加工や取扱いのニュアンスがある語尾がついたと考えると、コペルニクスは「銅を扱う人」という意味になります。

■猫は言葉を運ぶ
6〜9世紀に生じたドイツ語の第二次子音推移は、他には、

d→t
t→ts/s
k→kx/x

tsは「ツ」に近い音です。「猫」は、

英語:cat
オランダ語:kat
アフリカーンス語:kat(カット)
ドイツ語:Katze(カッツ、カッツェ)←第二次子音推移
ポーランド語:kot(コット)

西スラヴの言語は共通点が多いと言われますが、歴史はかなり違います。チェコはボヘミア王国が神聖ローマ帝国の一員だったので、ドイツやオーストリアと共に歩んだ歴史が長い。スロヴァキアはハンガリーの一地方だった時代が約1000年間。

チェコ語:kocka
スロヴァキア語:macka
(両方とも、cはハーチェクといって上に「`」に近い印がつく)

スロヴァキア語は mで始まる。ヨーロッパの印欧語で m で始まる猫は初めて見ました。

ハンガリー語:macska

ハンガリー語はウラル語派です。スロヴァキア語はハンガリー語の影響も受けていると思われます。スロヴェニアはハンガリー領だった時代があり、スロヴェニア語でも猫は ma で始まります。

フランス語では、雄猫は chat(シャ)←お約束の最後の子音抜き発音
雌猫は chatte(シャット)←英語に近い

スペイン語:gato
ポルトガル語:gato
イタリア語:gatto(雌猫はgatta)
ラテン語:gattus(雌猫は gatta)

雌猫は、ラテン語と現代イタリア語が同じ綴りです。

猫は交易や移住で、世界各地に広がりましたね。人間が話す言葉と一緒に移り住んだ動物です。

アジアでは、経典のお供でした。中国には、玄奘三蔵がインドから帰国する時、仏教の経典をネズミがかじらないように猫を一緒に連れて帰ったという説があります。そして、日本には仏教の伝来とともにやって来ました。

コペルニクスの著書『天体の回転について』は後年、ローマ教皇庁により閲覧が一時禁止されました。禁止処分が解かれるまで、猫が守ったことは充分に考えられます。猫がいないと、ネズミにかじられてしまいます。

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