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<<   作成日時 : 2012/01/05 04:07   >>

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日本のような二次創作の同人誌は、欧米の多くの国で規制されています。イベントの同人誌即売会で、作った本人が限られた数を売ることは容認されても、商業的な販売に対しては厳しいです。

TPP(環太平洋連携協定規定)に参加すると、日本も二次創作の同人誌販売を規制する可能性が高いです。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw142747

現段階では北米、とくにアメリカの傾向を研究しておくほうが良いと思います。まず、コスプレが罪に問われるというのは、扇情的な書き方です。コスプレは個人的な行為です。営利目的ではないし、北米のほうが盛んです。

日本では1日1着のコスプレが普通ですね。北米の本格的なコスプレイヤーは、1日に2〜3回、着替えたりします。それから、

・好きなキャラクターやメカのイラストを描く
・家族や友達に頼まれて、イラストを描き、プレゼントする
・手作りグッズを家族や友達にプレゼントする
・フィギュアの服を作り、写真をネット上で発表する

このあたりも個人的な行為です。罪に問われることはないと考えていい。「営利目的かどうか」がポイントになると思います。

コスプレ以外で北米で盛んなのは、AMV(アニメ・ミュージック・ビデオ)の作成です。楽曲、とくに歌詞を台詞の代わりにします。インストルメンタルは、ストーリーやキャラクターに合う映画音楽をよくチョイスしています。

選曲次第で、メインキャラの一人に焦点を当てた番外編になったり、親子関係が軸になったり。ラブソングに場面をつなげると、ラブストーリーが出来上がる。ファンメイド作品として認知され、コンテストも開かれています。

アメリカでは著作権法、Copyright Act 1976 の Section 107 が定めるフェア・ユース(fair use)ならかまわない、となっています。フェア・ユースの条項は、著作権情報センター(社団法人)のサイトに翻訳があります。
http://www.cric.or.jp/gaikoku/america/america.html

映像や楽曲の使用で、著作権の問題が生じますね。大半のAMVコンテストでは、楽曲を iTunes で購入することがエントリーの条件になっています。

AMVコンテストは、ヨーロッパでも開かれています。各国の著作権法はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツと読んでいくことを勧めます。
http://www.cric.or.jp/gaikoku/gaikoku.html

フランスとドイツには、著作者人格権や著作隣接権など日本の著作権法と同じ用語がありますね。日本はベルヌ条約に加盟する直前の1899年、旧著作権法を制定しました。

ベルヌ条約はフランスの作家、ヴィクトル・ユーゴーが提案しました。明治時代に制定された法律は、ドイツ法の影響を強く受けています。戦後はアメリカ法の影響が入りますが、著作権法は今も大陸法寄りです。

もう一つ重要な国際条約は万国著作権条約です。どちらも加盟していない台湾は、二次創作に緩めです。

ファンフィルムは、二次創作の中でもコストがかかります。英語圏の二次創作については、こちらが詳しいです。
http://tvtropes.org/pmwiki/pmwiki.php/Main/FanFilm

条約や法律は条文だけではなく、実際の運用が重要です。最も有名で、成功したファンフィルムは『スタートレック:フェーズII』だと思います。パラマウントの許諾を取り、ネットで無償公開となっています。日本語サイトがあるので、「著作権について」はぜひ読んでください。
http://startrekphase2.jp/

著作者がいない場で、著作権について話し合っても不毛です。こちらは2008年のシンポジウムです。TPPの話は出てきませんが、漫画家の島本和彦さんなど、クリエイターが発言しています。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/28/news012.html

「作り手を“やる気”にさせる著作権とは」がテーマです。アメリカ著作権法のフェア・ユースの考え方を取り入れるべき、という意見が興味深いです。

このシンポジウムの翌年、著作権法の一部が改正されました。違法配信を違法と知りつつダウンロードする行為が禁止になり(いわゆるダウンロード違法化)、視覚障害者に録音図書をインターネット送信することが権利者の許諾なしでも良いことになりました。

「権利者」という言葉が、何だか変です。視覚障害者向けの改正に反対した著作者がいるなら、私は意見を伺いたい。最近は「権利者」が著作権!著作権!と声が大きく、著作権を持つ著作者は蚊帳の外です。

コンテンツ・ビジネスという言葉、私は好きになれません。「権利者」の都合ばかりで、著作者やクリエイターの地位や権利はそっちのけです。

二次創作も、作品を作る人がいて、作品を好きになるファンがいて、初めて成立しますね。この基本を忘れたら、どんどん変わる状況に対応できない。

賛否両論あるPPP参加、二次創作がどうなるかという論議の前に、著作者やクリエイターが率直に意見を述べられること、「権利者」が権利を濫用しないことが先だと考えています。

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